2010年12月19日

バートレット、ハドソン獲得

パドレスはジェイソン・バートレット遊撃手+後日発表選手をレイズとの交換トレードで、そしてツインズからFAとなっていたオーランド・ハドソン二塁手をそれぞれ獲得した。ハドソンとは2年契約+2013年バイアウト、総額$11Mとなる契約を結んだ。

来年31歳になるバートレットは元々パドレスが2001年に13巡目にドラフト指名してプロ入りした。しかしカリル・グリーンを1巡指名した翌年2002年の夏、パドレスはブライアン・ブキャナンとの交換トレードでツインズに放出。2004年からメジャー昇格し、レイズ移籍初年度の2008年にはレギュラー遊撃手としてAL優勝に貢献。2009年に.320/.389/.490/14HR/30SBと活躍しオールスターにも選抜されたが、2010年は.254/.324/.350/4HR/11SBと低迷。7シーズンのメジャー通算成績は.281/.345/.385。FA権取得前最後のシーズンとなる2012年のサラリーは$5M。

レイズに送られた選手はアダム・ラッセル、シーザー・ラモス、ブランドン・ゴメス、コール・フィゲロアの4選手。ラッセルとラモスは2010年に中継ぎとしてパドレスで登板したが、ラッセルは4.02ERA、ラモスに至っては11.88ERAとパッとしなかった。ラッセルはピーヴィーとのトレードで2009年途中にホワイトソックスから入団し、ラモスは2005年ドラフトのサンドイッチ指名(1巡と2巡の間:全体35位)。来年26歳のゴメスは今季AAサンアントニオで51試合にリリーフ登板し、1.87ERA、3.72SO/BBと活躍。俊足の遊撃手フィゲロアは来年24歳。今季A+レイクエルシノアで.303/.408/.392/4HR/26SBと、こちらも中々の成績。

33歳になるハドソンもバートレットと同様に昨年は.268/.338/.372と不調で、過去9シーズン中最低の成績。メジャー9シーズンの通算成績は280/.346/.424。

トランザクション分析(ハドソン、バートレットとも)
インパクト…☆☆☆☆
スマート…☆☆


この補強単体の評価は決して低くない。年俸は妥当だと思うし、短い契約年数も問題ない。しかし、チーム全体に視野を広げると不可解だ。この補強により、パドレスは来年何をしたいのか良くわからなくなってきた。エイドリアン・ゴンザレスを放出した時点で、来年はチーム再構築に徹底するのかと思いきや、値段そこそこのベテラン脇役ミドルインフィールダーを二人連れてきた。例えるならそう、主砲にエイドリアン・ゴンザレスを迎えて優勝を狙うチームが足場を固めるような補強だ。だが来年のパドレスは優勝候補ではなく、そして一塁レギュラーと主砲不足のまま、残り少ない予算を$10M程使ってしまった。これでおそらくデレック・リー級の一塁手獲得は難しくなっただろう。ホルヘ・カントゥ、トロイ・グロース辺りでもギリギリだろう。

二人とも守備は巧い。ハドソンの二塁守備は両リーグでトップクラスだろうし、バートレットも平均以上だ。だがバートレットの2009年の活躍は高いBABIP(.364)に支えられた結果なので、ラッキーだったいう見方が強い。バートレット獲得のために放出した選手については、ゴメスとフィゲロアが気になるが、このトレードがニュースになった当初名前が挙がっていたラッセルとラモスだけでは、さすがにレイズはバートレットを手放さないだろうと思っていた。

パドレスのマイナーにも翌年メジャーで貢献できそうなミドルインフィールダーは居ないので、外部から獲得するしかなかった点は納得だが、もう1ランク下げて(例:エクスタイン再契約)浮いた予算を一塁手獲得に充てるか、もしくは2012年の補強に回すという選択肢もあったのではないか。バートレットとハドソンはそこそこ有用なレギュラー選手だが、彼らが打撃の中核を担うことはないし、この二人を獲得しなかった事で来年の観客数が減るとも思えない。もっともこの様な疑問はパドレスに限らず、チーム再建中と称しながら、そこそこの大枚をはたいて準主役以下のベテランを獲得してしまう、低迷スモールマーケットチーム全てに対するものなのだが。

ただ、この補強への評価が変わる可能性があるとすれば、噂されているラドウィックの放出だ。もしラドウィックを放出する事で浮くサラリーを、一塁手獲得資金に注ぎ足して獲得したデレック・リーが復活して、ラドウィックに代わってレギュラーの座を磐石にしたベナブルが左投手を攻略し、カニンガムとメイビンがマイナー時代の成績に裏付けられた期待通りの活躍をし、ヘドリーがペトコパークでも普通に打てるようになり、ストーファーが1年を通して先発登板し、シーズン後半にはサイモン・カストロとケイシー・ケリーが昇格し、グウィンの癌が完治し、サンフランシスコとデンバーとLAとフェニックスの球場上空に現れたUFOが選手を吸い上げた後に他の銀河へ消えてしまったら、なんとか地区優勝争いに加わる事が出来るのではないだろうか。その際には、脇役ベテラン内野手獲得の意味があったと云えるだろう。


posted by つかみ男 at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | パドレス-人事異動 | 更新情報をチェックする
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