『ヒューマン2.0』サイン会

12月11日、大型二輪の実技教習をキャンセルして、愛読しているブログ"On Off and Beyond"の著者、渡辺千賀さんの出版サイン会に行ってきました。最後に参加したサイン会はトレバー・ホフマン、生涯最初に参加したのはホタテマン(安岡力也@大泉OZ)だったなと嗜好の滅裂さを振り返りながら会場の代官山へ。

やや迷いながらも辿り着いた会場では、千賀さんが周囲に座っている読者さん達に話すという、カジュアルなセミナー形式といった具合で歓談。ホストクラブ初回5000円といった具合の話の最中に後方に座り、本を差し出す。

印象は、話し方や声や背丈がすごくイメージ通りな方だな、と思いました。顔写真を見たことがあるからか、声は本当に想像どおり。

歓談の時間が終わり、他の読者さんに続いて自分も個人的に挨拶。著書のメイントピックではITビジネスなので、千賀さんのブログで以前取り上げていただいた、サンディエゴ在住時にメーガン法サイトに自分がかつて住んでいたアパートの管理人が性犯罪者だった事が判った元留学生ですと、精一杯のITリテラシーをアピール。千賀さんがその記事を覚えていてくださったので助かる。

この日は特に元々苦手なネットワーキングをしようという心構えがなかったので、コーラを飲み干して帰る。

『ヒューマン2.0』は千賀さんが書かれている文章なので、興味を引き立てられるトピックの割り切りや、レンジの広い力の抜き入れ加減は見事。ただちょっと不思議な文体。しばし見掛けるブログの文章を印刷したお手軽ブログ本とは次元が異なるが、"On Off and Beyond"からの読者からすると、新書向けに大幅加筆翻訳された一冊という感覚をおぼえた。シリコンバレーという、異国日本からだけでなく、アメリカ国内に住んでいても色濃く映る有機体を共に取り上げているから当然だが、本の内容はブログに書いてある事ばっかりという意味ではないので、"On Off and Beyond"ファンにも楽しめる一冊。だが、それ以上にこの本を"On Off and Beyond"を読む前にこの本を読んだ人の感想が気になるところ。

現在は日本で働いて食べている自分としては、「なるべく楽にやっていくためのルール」に記された「体力を身につける」、「文句を言わない」というシリコンバレーだけでなく世界中で通用するグローバルな鉄の掟が一番身につまされた。

話は座談会に戻るが、千賀さんが人生の楽しさに関して問われたところで、「人生は辛いことばかりだ。」と語っておられたのを聞いて、「あれ?」と意外に思った一人である。きっと、ブログには書かれないイヤな事や辛い事もたくさん経験され、生き馬の目を抜くサバイバルな環境で様々な恐怖を目の当たりにしているから「楽なことではない」という意味で発せられた言葉かと思う。その感覚は想像に難くないにも拘わらず「あれ?」と感じたのは、「楽(らく)」でなくても楽しんではいるんじゃないか?少なくとも退屈とは縁遠い人なのではないか?と著書やブログから思わせられたからなのだろう。

詳しく書かれているにも拘わらずシリコンバレーがますます異境の地に思え、隔世の感すら禁じえないかもしれませんが、別環境にあったとしても読後に自分自身の身の振り方を考えることで、本の問いを思考に巡らせるのも面白いです。コーラをご馳走になったので、買ってあげてください。

この記事へのコメント

  • ハム☆

    最近は頻繁にイベント参加されてますなぁ。
    2006年12月29日 06:58
  • つかみ男

    人はいつか確実に居なくなるからね。会えるうちにあっとかないと。
    2007年01月05日 00:30

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