2018年01月31日

ケビン・タワーズ死去

1995年から2009年までパドレスのGM職を務めたKTことケビン・タワーズが、甲状腺がんで56歳の若さで亡くなった。

日本語でも報道されている。 『投手として1982年ドラフト1巡目(全体1位)でパドレス入り 』となっているが、正しくは二次ドラフト( 過去に指名されて契約に至らなかった選手のみ対象。1965年から1985年まで適用)の全体1位であるため、現在のドラフト税遺体1位指名とは意味合いが異なる。いずれにせよ大きな期待が寄せられていた投手だったが、AAAで肘を故障しメジャー経験なく選手引退。スカウト職を経て、1995年にパドレスGMに就任。1998年のNL優勝を含む4度の地区優勝にチームを導いた。

2017年のワールドシリーズ第4戦中に行われたガン闘病の啓蒙プロモーション"Stand Up To Cancer"にて、アストロズのA.J.ヒンチ監督は支えたいガン闘病者の名前を書くプラカードにケビン・タワーズの名を記した。それ以前にKTの病状はメディアで取り上げられることはなかった。ただ親しい間柄の野球関係者は知っており、昨年のスーパーボウルパーティーはKTの様子伺いもかねて、代理人バリー・アクセロイド宅にて、セオ・エプスタイン( カブス球団社長 )、カーク・ギブソン(ダイヤモンドバックス元監督)、ブライアン・キャッシュマン(ヤンキースGM)、バド・ブラック(元パドレス、現ロッキーズ監督)、フレッド・アールマン・ジュニア(パドレスアシスタントGM)と催された。

KTは伝統的なスカウティング手法と統計を共に取り入れた初期のGMだったが、誰にでもオープンで人間味あふれる誰からも愛される男だった。昨今のテキストメッセージより会話でのコミュニケーションを好んだ。シーズン直前にいきなり同地区ライバルのドジャースを見下すような様な発言をして相手の闘争心に火をつけたり、ダイヤモンドバックスがスティーブ・フィンリーをパドレスに送るのをためらっているのを見て「俺たちをハンセン病療養所扱いにしている」等とコメントしたり、時にオープン過ぎるためtwitterをやっていたら間違いなく炎上していただろう。

パドレスGM在任中は常にチーム予算不足に悩まされながら、創造的な補強を行っていた。特にブルペン陣は低予算でトップレベルに構築する補強はお手の物だった。選手をトレードで放出した代償に金銭とトレッドミルを獲得したりもした。ちなみにすぐに壊れたらしい。

しかし一方で緩い一面もある。パドレスのアシスタント達はチームのプライベートジェット移動時は、後方に座るKTから目を離さないように気を付けていた。というのも、選手達との距離を置かないKTがトランプを興じビールが進むうちに、つい複数年契約を約束してしまうことを恐れていたからだ。しかしその心配甲斐なくその投手3年契約を結んでしまう。数週間後、その投手が打ち込まれているのをプライベートボックスから見ていたKTは「このピッチャーは酷いな。うちの先発ローテーションにいるのが信じられない」と罵詈雑言を放っており、アシスタントたちは頭を振るほかなかったという。

また豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品 -
豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品 - では、怪我ですぐ休みがちな若い選手達について愚痴るオールドスクールな一面も記されていた。

パドレスGM解任後、2010年シーズンからダイヤモンドバックスGMに就任し、初年度に地区優勝。しかし翌年以降チーム成績は下降し、2014年オフに解任。翌春、単身アリゾナで働く後任GMのデイヴ・スチュワートに部屋を貸していたのは、他でもないタワーズだった。スチュワートが就任する際、ダイヤモンドバックスはタワーズに別のポジションを打診したが、自分が連れてきたスタッフも居るため影響力を球団に残すのはスチュワートに対してフェアではないと固辞した。実に好漢である。

バックネット越しに投手有利なペトコパークに文句を言うフィル・ネビンと試合中に口論したり、ゲン担ぎでホフマンの登板時はオフィスに籠って見ない等、とにかくエピソードの枚挙に暇がない。

個人的には、私がピオリアの春季トレーニングを観戦した2004年、マーク・グレイスをそっちのけでピオリアでサインボールをもらった事が思い出だ。無理やりで申し訳なかったが2ショットも撮った。グウィン、ホフマンに勝るとも劣らないパドレスの英雄だった。


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2014年06月18日

トニー・グウィン逝去

ワールドカップなんかもうどうでも良いよもう。グウィンが死んじゃったよ。

元サンディエゴパドレス選手トニー・グウィンの訃報を受け、全米各地の球場ではな形で喪礼が払われた。デトロイトのコメリカパーク、彼のイニシャルと共に内野左側に記された「5.5」とは、彼のヒットが多く飛んだ三遊間を意味する。

日本でも訃報は多く取り上げられた。


首位打者8度のパドレス一筋・グウィン氏、唾液腺がんで死去(スポーツ報知
 米大リーグで8度の首位打者を獲得するなど「安打製造機」の名をほしいままにしたトニー・グウィン氏が16日、唾液腺がんのため死去した。54歳だった。
 グウィン氏はサンディエゴ州立大から81年のドラフトでパドレス入り。82年から01年まで20年間プレーした左投左打の外野手で、通算3141安打、135本塁打。戦後大リーグ最高の打率3割9分4厘をマークした94年から4年連続首位打者を獲得するなど通算打率も3割3分8厘を誇った。また、NBAのクリッパーズからもドラフト指名を受けたアスリートで、盗塁も319を記録している。ゴールドグラブ賞は5度受賞。04年に背番号「19」がパドレスの永久欠番となり、07年に資格取得初年度で野球殿堂入りを果たしていた。

現役引退後は母校サンディエゴ州立大の監督として大学生の指導にあたっていたが、10年に自ら唾液腺がんを告白。「現役時代から愛用していたかみたばこが原因かもしれない」と語っていた。



パドレスは今年2月、長年試合実況を務めたアナウンサーだったジェリー・コールマンも失ったが、彼は89歳まで生きた。ジェリーを失った悲しさそして故人の比較は無粋を承知だが、パドレスファンにとって54歳で生涯を閉じたグウィンを失ったことのショックは比べものにならない。

通算打率.338、ホーナス・ワグナーに並ぶナショナルリーグ首位打者8回という記録以外に彼の凄さを語れる数字のひとつは三振の少なさ。1シーズンに最も喫した三振数がたったの40。ちなみに同じく三振を奪う相手としては手強いイチローの規定打席到達シーズン中、喫した最三振数が53である。グウィンが3三振を喫した試合は生涯1試合だけ。その3三振を奪った元ドジャース投手ボブ・ウェルチは、奇しくも先週亡くなった。

グウィン、イチローに続いて好打者の名を連ねるなら、最後の4割打者テッド・ウィリアムズ。グウィンはテッドと打撃理論について対等に語れる数少ない人物だった。1999年ボストンでのオールスター始球式に付き添ったのはもちろんグウィン。二人は自分達以外の打者が、投手が投げ始めてから打撃に準備するまでのタイミングが遅すぎると語っていた。ともすれば仙人同士の語らいにも聞こえるが、共感しえる点があったのだろう。ちなみにテッドはサンディエゴ生まれで、高校生当時パシフィックコースト・リーグというマイナーリーグの球団だったサンディエゴ・パドレスでプレーしたことがある。

グウィンの輝かしい功績に対し、彼がキャリアを過ごした唯一のチームであるサンディエゴ・パドレスというチームは栄光に縁遠い。1984年以来2度目の出場となった1998年ワールドシリーズ、緒戦でデビッド・ウェルズからヤンキースタジアムの右翼3階席に弾き返した意地の一撃は今でもパドレスファンの語り草である。しかしこの試合を含め、このワールドシリーズで4連敗している。45年間のパドレス球団史で、スウィープを喰らったワールドシリーズのホームランがファンの心に刻まれている。裏を返すなら、パドレスファンの矜持を保つための名場面を見つけるには大舞台が少なすぎるのだ。

長年負け続けるだけならカブスやメッツでも出来るが、サンディエゴはシカゴやニューヨークに比べれば小さい商圏。活躍してもスポットライトが当たる機会には恵まれないし、負けてもレイトショーでジョークのネタにもされない。そんなチームのためだけに、MLB史上有数のバットマンは20年間プレーした。大型契約や選手生命を延ばせたかもしれないDH制のあるアメリカンリーグへの移籍には目もくれずに。

そしてグウィンがサンディエゴで過ごした時期は、現役時代だけではない。

サンディエゴ州立大学在学中には野球と共にバスケットボールもプレーしていた。正確には大学1年時にはバスケしかプレーしていない。ポイントガードとして活躍し、当校の1試合・1シーズン・キャリア最多アシスト記録を保持している。報知による前述のとおり、NBAドラフトでサンディエゴ・クリッパーズに10巡目で指名を受けたが、180cm程度の身長では当時同カンファレンスで対戦したチャールズ・バークレーのような大型選手がひしめくNBAでは通用しないだろうとの判断から、同日にMLBドラフトで3巡目指名したパドレスに入団した。晩年増加した体重と加え、この大学時代の二足のわらじがキャリア晩年彼を苦しめた膝痛の原因だったとされている。

彼の魅力は選手成績だけでは語れない。チームメイト、記者、リポーター、ファンにも紳士的に接し、非常に親しみやすい人物だった。彼の名前が冠せられた大学の野球場、トニー・グウィン・スタジアムでグウィンと会ったことがある。

2001年に現役生活を終えてすぐ、母校であるサンディエゴ州立大学のコーチになった年だった。現役時代の前も後も、彼はサンディエゴに居た。自分も同じ学校に通っていた。野球部への募金をもらう代わりにサインをして「この調子ならスコアボード代の払いも早く終わるな」と笑っていた。人懐っこい笑顔としゃがれた高いトーンの声が忘れられない。

先にも書いたが、サンディエゴは田舎ではないものの、そう大きくはない街だ。私が住んだことのある街のフランチャイズ・プレイヤーでは、同じくアメリカの西端シアトルで活躍したケン・グリフィーとかぶらなくはないが、ビル・ゲイツやカート・コバーンの様な他方面での著名人はサンディエゴにいない点で異なる。

しかしグウィンほど街に愛されただけでなく、ひとつの街を愛したヒーローもまた稀有だろう。グリフィーやエドガー・マルティネス、ジェイ・ビューナーは「ミスター・マリナー」であっても「ミスター・シアトル」とは呼ばれない。グウィンはパドレス、NFLなど他の地元スポーツという枠に収まらず、サンディエゴの歴史においてもっとも有名な人物だったのではなかろうか。パドレスは希代の大打者トニー・グウィンがプレーする事を選んだ唯一のチームであることがパドレスファンの、そして街の誇りだ。俺のチームには、俺の街にはグウィンが居た。サンディエゴはグウィンの街だった。

安らかな眠りを。そして先に旅立たれた家族に心の平穏が訪れんことを。

全ての思いは拙速な文章で記しきれる訳もないが、2001年最終試合後の現役引退セレモニーで彼がファンに伝えた言葉を、彼へのはなむけとして贈りたい。

Thank you, thank you, thank you.

さようなら、ミスター・パドレ。さようなら、ミスター・サンディエゴ。
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2012年04月04日

2012年シーズン開幕

半年間ブログを更新せず久々にログインしたら、ユーザー登録を要求されたのが面倒で、そこで断念しそうになったつかみ男ですこんばんは。

今年もMLB開幕の日を迎えるわけですが、ちゃんとしたロースター解説はまさ2さんにお任せするとして、今年はパドレス弱えなというより、NL West弱えなという印象を持ちました。アリゾナ以外はどこもバランスを欠いているなと。

ジェド:ホイヤー前GMの頑張りもあって、Keith Lawにプロスペクト選手層ランキングで30球団中1位というお墨付きをいただいたけれど、どちらかというとスーパースター候補を抱えているというより、将来のレギュラークラス候補の頭数が多いという浅く広いマイナー層を形成しています。ブレイクしそうな選手もレッズから来たアロンソ以外は特にいないですかね。強いて言えばルーキとメイビンがもう一皮剥けるかな位でしょうか。マイナー有望株のメジャー昇格にもう少し時間が掛かりそうなのに、今年クウェンティンとストリートを獲る必要が有ったのだろうかという気がします。とはいえ本職三塁のダーネルを無理やり外野で使うのもサービスタイムを消化するのが勿体無い感じもするので、カイル・ブランクスに再びチャンスが巡ってきたのですが、肩の痛みでDL入り濃厚だとか。

そんな中で地区優勝争い(地区全体が弱いのでワイルドカードの可能性は低い)に絡むには、ボルケスの復活に期待でしょうか。あとは長年話には上るけれどいつもどおりなヘッドリーの長打力開花でしょうか。とはいえ近年は中距離に徹しているっぽいのでそこも厳しそうですが。

とはいえ開幕です。まだ借金ゼロです。Go Padres!
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2011年03月31日

2011年MLBシーズン開幕

フランスが日本にまで来て自国の原発保護に必死になっている間にああもうこんな季節ですよ。MLBが始まってしまうのですよ。

ダスティン・モズリーがローテーションに入っているチームの行方を占うのは何とも景気の悪い話ですが、あの苦労人ティム・ストーファーが開幕投手を務めることは嬉しいです。2004年にレイクエルシノアで観たのが最初で最後だったかな。2003年のドラフト全体4位指名で、当時周りの1A+の選手と比べて、明らかに身体がプロのピッチャーとして出来上がっていたのに、故障続きでローテーション入りまでここまで時間が掛かってしまいました。ただ、昨年中継ぎで活躍しチャンスをものにし、先発ローテーションすら保証されていなかったのに、今回の大役を得るまでの復活+成長ぶりは見事。

他の投手陣に関しては、大ブレイクは期待できそうにないけれど、お手ごろ価格で手堅い補強をしているなという印象です。

エイドリアン・ゴンザレスに代わってオーランド・ハドソンが3番に入っているチームの打撃陣について語るのも気が乗りませんが、ラドウィック、ホープ、バートレット全員が復活しても得点力不足は否めないですね。ベナブル、メイビンが成長してくれたとしても得点源にはなりそうもないですし。OBPが.350を超えそうな選手が誰一人居ないです。ブランクスの回復に一縷の望みを託すか。

NL西地区で勝ち目があるとすれば、先発陣が獅子奮迅の大活躍をするしかないです。レイトスとストーファーが昨年同様の活躍をし、リチャードの制球が落ち着き、サイモン・カストロがシーズン途中にメジャー昇格し新人王クラスの活躍をすれば、ひょっとしたら85勝に届くかもって感じです。ただ現実的には、ダイヤモンドバックスと4位争いでしょうか。

ともあれまだ0勝0敗。半年間4勝3敗を続ければ地区優勝です。Go Padres!
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2010年10月12日

トニー・グウィン、がん告白

過去8回のNL首位打者タイトルを獲得したMr.パドレこと、トニー・グウィンが耳下腺がんを患っていることを公表した。1997年以来3度目となる耳下腺腫瘍の摘出手術を先月行った際に悪性腫瘍が発見された。50歳となるグウィンは今後、放射線と化学療法によりがん治療を試みる。過去の症例によると、全進行状況における耳下腺がん患者の5年生存確率は62%。

サンディエゴ州立大学の野球部監督を務めているグウィンは、昨年8月に激しい腰痛に悩まされ、TVコメンテーターの仕事から遠ざかっていた。現在でもなお、歩行器が必要な時があるという。そんな身動きも出来ない時期に、体調に関する医者との対話が増え、今回のがん発見に繋がったという。

またグウィンは、現役選手時代に使用していた噛みタバコががんの病因ではないかとコメント。しかしながら、医学的には噛みタバコとがんの関係性は未だ見出されていない。ちなみに噛みタバコは、現在マイナーリーグではゲーム中使用禁止とされている。

最近パドレス1塁コーチに就任したデイヴ・ロバーツもホジキンリンパ腫を患い、今年化学治療を受けていましたが、今度はグウィンですか。現役晩年からどんどん太り続けていたので、腰痛は仕方ないかなと思っていましたが、がんはショックですね。早く良くなって欲しいです。

以前マーティ・キーナートが、噛みタバコを愛用していた選手ががんを患い、後に顔面に障害を負ったというエピソードをコラムで紹介していたのを思い出しました。噛みタバコ愛用者10人のうち9人の死因が、口腔か喉頭のがんだそうです。MLBでも使用禁止にしようかとの話が出ているとか。幼いファンへの影響もあるから、とりあえず試合中は禁止にしちゃえば良いんじゃないでしょうかね。
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2008年11月16日

Fire Sale, Revisited.

グアムでの肉食が祟ったのでコーラック2を三粒飲んだら効果グンバツで脱水症状になりかけたつかみ男です今晩は。唇まだ皺っぽいし。あー、二ヶ月ぶりにパドレスの話します、まともな話は五ヶ月ぶり。

ご存知の読者さんも多いかと思われますが、パドレスの筆頭オーナー、ジョン・モーアスの離婚に伴う財産分与の影響で、ピーヴィー、ホフマン、グリーン等の主力選手放出による年俸大幅削減に取り組んでいます。モーアスがパドレスを購入する以前、93年にマグリフ、シェフィールドを放出した時のような戦力削減による暗黒時代の再来が案じられています。

2009年に$11M、2010~2012年合計(2013年チームオプション含む)で$52Mの契約を結んでいるピーヴィーはNLでのプレーを希望しており、アストロズ、ブレーブス、カブス、ドジャース等にトレード話が持ち込まれた。ピーヴィーの契約には完全トレード拒否権が付帯されており、有力なトレード先と思われていたブレーブスへのトレードに対し「もし自分と交換でエスコバルがパドレスに行くようなら、俺が将来投げるチームのショートが居なくなって困る」という旨のコメントを発していることからも交渉への制限が多く難航した後、交渉は破談に。

2008年に防御率3.77ながら、30セーブ、46/9といういまだ高レベルな三振/四球比率を記録したホフマンに対し、1年固定$4M+オプション及び交渉余地無しというオファーを提示。低評価に不満を覚えたホフマンがオーナーとの直接会談を申し入れるも拒否されオファーは撤回。タイガース、インディアンス、カーディナルスから話を聞くことに。

FA権取得前最後のシーズンとなる2009年に$6.5Mのサラリーが保証されているグリーンは2008年、打率.213、10HRと低迷。そしてその自らの不調に憤りを抑えられずロッカールームの物置を殴り左手にヒビを入れてしまいシーズン終了。またその怪我による欠場分に相当するサラリー$1.47Mに対し、パドレスは返還請求の陳情をしているが、進展は来年のスプリングトレーニング以降になるとのこと。今オフにタイガース、オリオールズ等への放出が噂されているが、こちらも進展はなし。

ピーヴィーは意外に放出話がまとまらずに残留の可能性があるんじゃないかなと思います。本人は残留を希望していますし、昨年のサイヤング投手を放出してまで同地区ライバルのドジャースと取引したいかは疑問です。高く吹っかけようにもピーヴィーがトレード拒否権を持っている以上、取引先が限られているのはサンディエゴの方ですし、先のブレーブスの件と同様に少なくとも現レギュラーの確保は難しいです。そこまで不利なトレードを敢行したいかは疑問です。それでもせざるを得ない状況かもしれませんが。

ホフマンはロッカールームで誰も逆らえなくなるほど特別な存在になりすぎている故に、パドレスは出したくて仕方が無いという話を小耳に挟んでいたので、「ああやっぱりな」という感じです。ホフマンのあと3年プレーしたいという要求は41歳のリリーバーに対して飲んで良いものとは思えませんが、さすがに1年$4M固定は再契約の意思が無いのと同然。本気で再契約を試みるなら、KTお得意の『出来高オプション満漢全席1年契約+2年目は1年目による出来高オプション合計、フルで活躍すれば2年合計$14M』あたりが提示されそうですし。戦力的には正直なところクローザーはヒース・ベルでなんとかなるんじゃないかと思いますが、今シーズンはブルペンが崩壊しているためいずれにせよ補強が必要になります。長年チームの顔であったベテランとのやりとりに関してホフマンと言い分が食い違っていたり、電話やFAXだけで交渉を打ち切るなど、金銭面以外でのフロントの対応が拙いですね。おまけにオファーを取り下げたということは調停を申し込むつもりもなさそうなので、他球団に獲得された時点で補償ドラフトピックも貰えないです。

ところでジャイルズの$9Mチームオプションを行使せずにホフマンと再契約すれば良いのではという意見も目にしますが、もしエイドリアン・ゴンザレス、ピーヴィーに次ぐWin Share Above Bench(10)を記録したジャイルズをホフマン(2)のために放出する事態になったら、それこそフロントに勝つ気はなくホフマン観たさに客が呼べれば良いのではとしか考えていないのでは疑ってしまいます。もっとも、オプション行使を拒否すればタダでチームを去られる可能性があるのですが。仮にジャイルズが拒否する事を期待して補償ドラフトピック狙いで調停申請しても、昨年ボストンへのトレードを蹴ったジャイルズが調停に乗ってくる可能性は決して低くなく、調停にもつれ込んだ場合には来季年俸が$9Mで済まない可能性が高いので、来年もトレードの餌にされる状況は十分に想定できます。

グリーン放出は致し方ないですね。今思えば放出するに最適なタイミングを逸した感があります。ただ現段階でグリーンに次ぎ遊撃レギュラーの座に最も近い選手が、28歳で.677OPSのルイス・ロドリゲスというのは心もとない。

正直なところまだ代わりに誰を獲得するかが決まっていない現段階で、やり繰りの良し悪しに対する総合評価は難しいです。アリゾナに1年$3Mという、ホフマン以上に侮辱的なオファーを提示されて退団が決定的となったランディ・ジョンソンでも獲得するなら面白いなと思いますが、ビッグ・ユニットは優勝候補チームを希望しているらしいので、来年のパドレスには実現は難しそうです。

ひょっとしたら、調停権を得たばかりの若手レギュラーをバッサバッサと他球団に放出する代わりに、有望株を育てて最低年俸で勝率5割をマークし、贅沢税の分配をせしめるフロリダみたいなチームになるとも限りません。もっともパドレスにそんなあこぎなチームになってもらいたいかは別ですけど。ただここのところのパドレスの動向を目にすると、本当に来季はお金が無いんだなと痛感させられるので、贅沢税ゲット目的の大粛清は十分可能性ありだなと思います。贅沢税制度がなかった元祖ファイアセールが起こった1993年と比べて、オーナーにとって年俸削減の旨味は増していますし。

最後に楽観的な史実をひとつ。悪名高い1993年の叩き売りで獲得した先行き怪しい選手達の通算Win Shareは、パドレスが放出した実力証明済みのベテラン達の同数字を157対86で凌いでいます。ただ皮肉にも1993年以降、その先行き怪しい選手達や放出したベテランの中で最も高い通算Win Shareをマークしたのは、シェフィールドの代わりにフロリダからやってきた若きリリーバー、トレバー・ホフマンなのですが。
posted by つかみ男 at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | パドレス-ニュース | 更新情報をチェックする

2008年09月18日

Rookie Haze

hooters.jpg

トレバー・ホフマンより、Service Year一年以内のルーキーは、Hootersコスチュームを着用とのお達しが下った。
posted by つかみ男 at 23:39| Comment(2) | TrackBack(0) | パドレス-ニュース | 更新情報をチェックする

2008年06月06日

でもさよなら死球とかで首位とのゲーム差は縮まっているのな

戦力として勘定していなかったエステス階段で転んだ事になっているけれども頭に血が上って冷水機でも殴っちゃったのかな親指骨折自爆故障とかはどうでも良いんですけど、タッド・イグッツィが肩を脱臼した辺りで、ああ今季絶望ってプライアーに限った話じゃなくってパドレスも指した評価だったんだなと思い知ったつかみ男ですこんばんは。マーク・グラントとマット・バスカージャンが実況そっちのけで試合と関係の無いベシャリを繰り広げているシーズンが想像できます。

こういう勝機なさげなシーズンの残り少ない楽しみの一つは今日のドラフトです。が、当初の狙いだった遊撃手、リース・ヘイブンスを一歩手前でメッツに指名されてしまったため、6フィート5インチ、250ポンドと大柄なアラン・ダイクストラ(レニーの息子ではない)一塁手を指名。

一塁には最も活躍し若い打者、エイドリアン・ゴンザレスが居るのに、なぜ他ポジションが守れそうも無い一塁手を獲ったんだという意見も聞かれます。しかし、メジャー昇格までに要する年数の長さ、その間の不確定さを考えたら、私は基本的にポジションを問わず優れた選手と契約して、後に他ポジションの選手のトレードチップにすれば良いだけなんじゃないかなと思うので、そんなに悪いチョイスではないと思います。パワーがありそうなので、将来のシアトルのDHとかで頑張ってください。

しかし野手の指名が多いのは、上のチームのレギュラー陣のショボさから来るものなのでしょうか。
posted by つかみ男 at 23:20| Comment(2) | TrackBack(0) | パドレス-ニュース | 更新情報をチェックする

2008年03月31日

2008年パドレス展望

目標体重:??kg
目標までの残り:kg
[ダイエットグラフ表示]
一回目測定
体重:??kg
BMI:ERROR: NOT PERMITED METHOD: bmi
二回目測定
体重:??kg
BMI:ERROR: NOT PERMITED METHOD: bmi
食事
朝食
寄せ鍋、ごはん1膳
昼食
ペパロニピザ、クラムチャウダー
夕食
切り干し大根、高野豆腐、味噌汁
おやつ
チョコ5個
あと半日でパドレスの2008年シーズンが始まってしまいますが、とりあえず25人枠+Depth Chartを。やはり投手は12人でした。

Positions

Catcher
Michael Barrett
Josh Bard

First Base
Adrian Gonzalez
Tony Clark

Second Base
Tadahito Iguchi
Callix Crabbe

Third Base

Kevin Kouzmanoff
Crabbe

Short Stop
Khalil Greene
Crabbe

Left Field
Paul McAnulty
Scott Hairston
Justin Huber

Center Field
Scott Hairston
Jim Edmonds (DL)
Crabbe

Right Field
Brian Giles
Jody Gerut


Pitchers

Starters

Jake Peavy
Chris R. Young
Greg Maddux
Randy Wolf
Justin Germano
Mark Prior (60-day DL)


Bullpen
Trevor Hoffman
Heath Bell
Cla C. Meredith
Joe Thatcher
Wilfredo Ledezma
Glendon Rusch
Enrique Gonzalez
Carlos Guevara (DL)
Justin Hampson (DL)
Clay Hensley (60-day DL)
Tim Stauffer (60-day DL)

今年こそNL地区優勝間違い無しと云いたいところだが、昨年以上にNL西地区の争いは厳しい。まず昨年より確実に弱くなったチームが、薬物依存度(推定)よりも数倍得点力(確定)の減ったジャイアンツだけ。他の3球団は現状維持か、もしくは戦力アップに成功している。

自給してきたプロスペクトの若い芽を摘むためが如くベテランと契約してきたドジャースだが、マーティン、ロウニー、ケンプ、イーシアー、ビリングスリーと雨後の筍のような育成バカ当たりもここまで続けば使わざるを得ない事は新監督ジョー・トーリでなくても分かる事。シュミットは今年も勘定しない。

昨年NL西地区優勝を飾ったものの、Expected Winでは5割を割っていたアリゾナ。しかしヤング、アプトン、ドリューが本来の資質を発揮する前に得られた昨年の優勝はただのボーナス。甲状腺ガンが判明したダグ・デービスこそローテを外れるが、オークランドからハーレンが加わり4月中旬にはユニット復帰で確実に安定感アップ。

コロラドは昨年NL最強チームだが、昨年と比べ大きな戦力アップは見込めない。だがヘルトン以外は若いので、アリゾナの打線同様落ちる要素は無い。

で、パドレスだが、パッと見は85勝チーム。5割は割らないが、優勝戦線からは8月ぐらいに外れるといった具合か。昨年度とポジション別に比べてみても、大きな伸びしろがあるとすればクーズマノフ、昨年のジャイルズ弟と比べたら井口、昨年のクルーズ+スレッジとゲラット+マカナルティ(おそらくヘドリーの昇格まで)はほぼ同じ。あと、三塁守備に長けたヘドリーではなくクーズマノフをレフトにコンバートしない点は、いまだに納得がいかない。

エドモンズの故障は致し方ないが、外野守備練習のためマイナー調整を強いられたヘドリーを開幕から使えないという点は痛い。エドモンズ復帰までセンターはヘアストン。キャメロンの貢献度には及ばない。

それでも今年のパドレスに優勝の目があるとすれば、ヤング、ウルフ、プライアーという故障明けスターター3人組の復活だろう。安定感のあるブルペン、ピーヴィーとマダックスの数字に関しては見当が付く。なのでヤングがもし200イニング、ウルフが防御率3点台で180イニング、プライアーが120イニングほどを3点台前半で投げてくれれば、この打線でも優勝は可能。

ESPNのライターや解説者19人中、パドレスの優勝を予想したのはEnrique Rojas(ESPNdeportes.com)独り。Jayson StarkやCrashnickやKeith LawよりもRojasを信じる。俺にはスペイン語が読めないためRojasの人柄が実は張本やラモスみたいであることは存じ上げなかったとしても、90勝でパドレス優勝、喝気合喝サッカーは戦争喝日本人ならお茶漬けだろ。
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2007年12月10日

2007-08オフ補強考察(その5)

5.二塁手

パドレスは今年も二塁手は安くあげる腹積もりだろう。このポジションに対し大きな代償を強いられるトレードもおそらく仕掛けない。更に外部から補強するなら契約の年数も一年に限定されるだろう。というのも、来年の二塁レギュラーより先に、再来年の二塁レギュラーが決まっているからため、複数年契約を結んだ二塁手を雇うと、未来のレギュラーの出世街道がつかえてしまうからだ。

まずは手駒から候補を探すが、今年1Aと2Aで活躍した2006年ドラフト1巡目、マット・アントネッリ。2009年のレギュラー二塁手と目されている22歳。2007年には1A+と2A合計で打率.307、21HR、28盗塁、.894OPSを記録。KTはメジャーで活躍できそうだとコメントしているが、まだプロ入りから一年半しか経っておらず、3A以上での経験がない事もあり、FA代理人へのブラッフとも受け取れる。3Aのスタンスベリー、昨年途中から加入したロブレス辺りは良くてユーティリティ選手だろう。

FA二塁手市場はというと、今年もやはり小粒。複数年契約を求めるであろうエクスタインの獲得は狙わないだろう。昨年自ら売り込みをかけたロレッタがお買い得そうだったが、在籍したアストロズの調停申し入れを承諾。打力が衰えたらユーティリティとしてもブラムより使えたが残念。

井口という選択肢もあるがロッキーズ入団が濃厚。また井口の場合、USセルラー、シチズンズという両リーグ屈指のバッターズパークを本拠地にしていたため、打撃成績をそのままペトコでの期待値に換算はできない。

とりあえずアントネッリをレギュラーとして擁立し、バックアップとしてトニー・グラファニーノ辺りの単年契約可能なユーティリティ獲得に落ち着く、というのが順当な選択肢か。
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2007年11月28日

2007-08オフ補強考察(その4)

4.先発4、5番手

間違って二塁手より先に投手に関する文章を書き上げてしまいました。

昨年故障した元4番手ヘンズリーは、ロングリリーバーとして再起を求められるため、先発五番手はおそらくジャーマノだろう。というより、ジャーマノが4番手に挙がるような先発ローテーションでは物足りない。投手力で勝ち抜かざるを得ないチームなので、願わくはマダックスが4番手に「降格」しかねない先発投手が欲しいところ。

カイル・ロースやカルロス・シルバ等がトップクラスと見做されるかなり層が薄いFAスターター市場だが、その中では過去8シーズン200イニング33先発をこなしてきた皆勤賞投手、リバン・ヘルナンデスはお買い得そう。奪三振率が4以下にまで落ちたが、勝率5割は維持しそう。アリゾナが簡単に手離すかは微妙。他にはジェイソン・ジェニングスが狙い目。だがともにマダックスを凌ぐ活躍は見込めそうもない。

あとKTが狙いそうな先発投手はコローン、元パドのマット・クレメントといった病み上がり。1年インセンティブ契約+チームオプションで買い叩くというシナリオがパドレスにはよく似合う。

あまりにFA市場がしょぼいので、トムコの4.5Mチームオプション行使すら悪くないアイデアに思えてくるが、この中ならジェニングスが一番お買い得か。
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2007年11月18日

ピーヴィーNLサイ・ヤング受賞

ジェイク・ピーヴィーが投票者の満場一致でサイ・ヤング賞を受賞した。投票者全員が1位の票を投じた年度はナショナルリーグの歴史で12度目。直近の満場一致CY受賞者は今年のピーヴィーと同様に、最優秀防御率、最多勝、最多奪三振の投手三冠を達成した2002年のランディ・ジョンソン。

投手三冠を取った時点でサイ・ヤング確定だと思っていたので、記事を書くことを忘れていました。

ドラフト15位の投手が、ランディ・ジョーンズ、ゲイロード・ペリー、マーク・デービスに次ぐパドレス史上4人目のサイ・ヤング受賞者となった。高校時代既にアラバマでは名を馳せており、より上位で指名されるべく実力の持ち主と見込まれていたが、6フィート165パウンドという、投手にしては小柄で華奢な体格と、全額奨学金を受けてアラバマ大学に進学するという希望を持っていたため、下位に甘んじた。

投手不足でデニス・タンカースリー、ベン・ハワード、マイク・バイナムといった育成途中のマイナー投手が連日メジャー昇格させられては打ち込まれて降格するというオーディションを続けていた2002年6月22日、2Aから昇格した21歳のピーヴィーは自分を含む6万人超で埋め尽くされたヤンキース戦に登板し、6回を1失点に抑える肝の強さを見せ付けた。この年にメジャーに昇格し、そして今でもメジャーでプレーしているパドレスの投手は、ピーヴィー、オリバー・ペレス(現メッツ)、クレイ・コンドリー(現フィリーズ)だけ。

オプションを含めると2009年までパドレスと契約を結んでいるピーヴィーだが、投手と高額長期契約を結んだ事例がないパドレスに2010年以降在籍する可能性は、記録的な金額を望んでいないにしろ「フェアな」金額を求めているピーヴィー自身が悲観的。このオフにもKTとアクセロイド代理人との間で契約延長の話し合いが持たれるようだが、マーケットバリューが最高潮に達したサイ・ヤング受賞直後のタイミングでパドレスが、ピーヴィーにとって納得のいく契約内容を提示するとは思えない。2008年末に翌年度のオプション行使した際に、本格的な契約延長の話を持ち出すのではと考えられる。ただ、その際に交渉を引き延ばされた状況でピーヴィー側が話を聞くか否かは疑問。
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2007年11月17日

2007-08オフ補強考察(その3の2)

ボンズの名前を挙げた途端に起訴されてしまいましたね。

ピッツバーグと、クーズマノフ+メレディス⇔ジェイソン・ベイ+ザック・デュークってトレードしないかな。ベイの膝がどれほど治ったかにもよりますが。
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2007年11月10日

2007-08オフ補強考察(その2)

2.中堅手

薬物違反で25試合出場停止となる前から、年俸$7~10Mと目されていた今オフFAのマイク・キャメロンとは再契約しない事が明らかだった。今季好調だったトリイ・ハンター、アーロン・ロワンド、また絶不調だったアンドリュー・ジョーンズは年俸$10M以下の話に聞く耳を持たないだろう。この中でパドレスが契約可能な選手を敢えて挙げるとすればアンドリュー・ジョーンズと1年$13Mあたりだろうが、その条件すら他球団に出し抜かれる可能性が高い。そのためパドレスがトップクラスのFA中堅手と契約を結ぶ可能性は極めて低い。

ファームでもこのポジションの人材は枯渇しているため、考えられる第一の補強ルートはトレード。先月パドレスのプレーオフ出場の夢を打ち砕いたミルウォーキーのトニー・グウィン・Jr.獲得が噂されている。しかしRange Factorがリーグ平均以下で、出塁率が.330に満たないとあっては、マーケティング以外の理由で今のところ優勝を狙うチームがレギュラーで使うべき選手とは考えづらい。ボストンが出したがっているココ・クリスプも同様。

エンジェルスのウィリッツよりはKCのデビッド・ディヘサス辺りに現実味を感じるが、中日からFAになる福留という線もある。福留にペトコの広大なセンターが守れるか不安だが、それはバックアッププランで名前が挙がっているヘアストンも同じこと。
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2007年11月08日

2007-08オフ補強考察(その1)

翌年の面子が気になるポジションの順番は以下のとおりです。

1.GM、
2.中堅手、
3.左翼手、
4.二塁手、
5.先発4、5番手

1.GM


ホフマンやピービーより、玄人受けするニッチな補強でお馴染みのケビン・タワーズを優先して応援するブロガーとしては、今年で契約が切れるヘドロ商人GMの行方が誰より気になるところ。パドレスが優勝争いをするチームへと変貌を遂げたサンディ・アルダーソンは孫弟子デポテスタをGMに据えたがっているという話を耳にするし、昨年KTにアリゾナとの交渉を許可した事からも、少なくともサンディからは必要不可欠な人材だとは思われていないはず。

ここで気になるなのが、もしKTがパドレスを去ることになったら、翌年の仕事場はどこになるのか、ということ。個人的にはマリナーズを編成して欲しかったが、健康を主な勝因にして好成績を残してしまったたまバベージは来期も残留。他の候補だとジャイアンツだが、不思議な事にサンフランシスコのR35指定GMセイビーンがまだクビになっていないどころか、この夏に契約を2年延長されている。

アトランタやセントルイスといった他地区のチームも、GMの世代交代を終えている。安い予算でチームを強くしたにも拘らず1年契約しか更新されなかったところで、契約的にもチーム予算的にもパドレス以上にKTを好条件で雇ってくれるチームはなさそう。

ということは、KTの奇策が楽しめるオフを今年も迎えられそうだ。
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2007年11月01日

つかタイ進呈アウォード2007(後編)

最優秀控え野手
スコット・ヘアストン
AVG .287| HR 8| RBI 20 | OBP .337 | SLG .644(アリゾナ在籍時成績除く)

気がついたらレギュラーになっている「うしろのジェフ」ことブラムの守備貢献も捨てがたいが、OPS.700以下の選手はさすがに挙げられないので、ここは中途移籍後の少ない打席で、163試合目に放った幻の延長勝ち越しHRを含むインパクトを残したかつてのプロスペクトを表彰したい。27歳とやや高齢ながら、実は来年楽しみな選手。

ベニート・サンチアゴ賞(最優秀新人野手)
ケビン・クーズマノフ
AVG .275 | HR 18 | RBI 74 | OBP .329 | SLG .457

メンドーサラインも定詰ライン(生涯打率.187)も下回った5月の打率1割ちょっとという数字を目の当たりにされたパドレスファンの間は、人気者ジョシュ・バーフィールドを放出してまで獲得すべき選手ではないという疑問を持たれたが、その後はシーズン終了まで打率3割をマーク。辛抱強い起用から窺える期待に応えた。

ブッチ・メッツガー賞(最優秀新人投手)
該当者なし
次点:ジャスティン・ハンプソン
REC 2-3 | SV 0 | ERA 2.70 | WHIP 1.20

ベストカムバック賞&ワーストグッバイ賞
ミルトン・ブラッドリー
AVG .313| HR 11 | RBI 30 | OBP .414 | SLG .590(オークランド在籍時除く)

得点力フリーだったパドレスのエアガン打線にシーズン途中から火を入れた選手。オークランドから移籍後、いつも通り律儀に過去のチームメイトを腐した問題児扱いの選手は、左翼・3番の座に就いてからは猛打を放ち、その劇薬ぶりをアピール。

しかしシーズン終盤、事もあろうかバットの放り方をネタに怒りを煽った一塁塁審に詰め寄りかけたところを、自陣のバド・ブラック監督に引き倒され全治6ヶ月の靭帯損傷するという、珍妙な事態に遭遇し今季絶望となった。

ベストトレード賞
ケビン・クーズマノフ+アンドリュー・ブラウン⇔ジョシュ・バーフィールド

ヒース・ベル獲得、ブラッドリー獲得トレードやラインブリンク放出トレードも良いトレードだったが、このクーズ・トレードには度肝を抜かれた。レギュラー獲得1年目の選手を放出する場合、通常はより活躍が保証されたベテランを獲得したがるものだ。しかし代わりに補強がより難しいポジションのレギュラー奪取が期待されるルーキーを獲得するという、一歩間違えれば糾弾の的に成り得るこのトレードには発想の自由さすら感じられた、奇才ケビン・タワーズ屈指の妙案。

ワーストトレード賞
後日発表選手⇔ジャック・カスト(アスレチックス)

400打席で26HR打つ活躍が保証されていたら、無理してでもレフトで使ったけれど。さらに悔しいのは、この後日発表選手が誰だったのか判らないところ。ひょっとしてウェイバーで獲得したボカチカか?

ベストFA賞
グレッグ・マダックス
REC 14-11 | SV 0 | ERA 4.14 | WHIP 1.24

優勝候補の3番手先発に対して1年10Mという契約は、NL中10位というWHIPと、最小年数に抑えている点を考慮すると思ったほど悪くない。選手オプションを破棄した後の来年の契約が気になる。


ワーストFA賞
デビッド・ウェルズ
REC 5-8 | SV 0 | ERA 5.54 | WHIP 1.60

マダックス同じ1年とはいえ、こちらはあてが外れたFA。放出後はドジャースに移籍し、「あと1勝」のパドレスに手痛い敗北を与えた。

ベスト元パド賞
ブライアン・ブキャナン

打率.285、11HRと、パリーグでもMLB時代と同様の中途半端な成績を残した。「メジャーでは4番を打ったこともある」というスポーツ新聞に載っている功績が、2003年のどん底パドレスでのものである事実が、なんとも気恥ずかしい。下手したらハンセン(元阪神)とかも打っていたんじゃないのか?
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2007年10月31日

つかタイ進呈アウォード2007(前編)

シーズンオフ動向の前に、これを書くのを忘れていました。

トニー・グウィン賞(パドレスMVP)
エイドリアン・ゴンザレス
AVG .282 | HR 30 | RBI 100 | OBP .347 | SLG .502

ドラフト全体1位は伊達ではなかった。レギュラー2年目はペトコを本拠地とする打者で初の30HRを記録。チームの三冠王。他球団の一塁手に引けをとらない数字と体格に近づいた。守備も折り紙つき。まだ25歳なので、今後数年パドレスの中核打者としての活躍が見込まれる。

ランディ・ジョーンズ賞(パドレスサイヤング賞)
ジェイク・ピーヴィー
REC 19-6 | SV 0 | ERA 2.54 | WHIP 1.06

NL投手4冠(Win, ERA, SO, WHIP)を記録したため、チーム内サイヤングどころでなく、パドレス投手としては1989年のマーク・デービス以来18年振りのNLのサイヤング賞が確実。

トレバー・ホフマン賞(パドレス最優秀救援投手)
ヒース・ベル
REC 6-4 | SV 2 | ERA 2.02 | WHIP .96

ホフマンのシーズン終盤の失速を考慮に入れなくても、最優秀リリーバーはベル。81試合に登板しラインブリンクのトレードを実現化させる活躍は、今年のリリーバー陣の中で随一だった。

レイ・ランクフォード賞(最失望野手)
マーカス・ジャイルズ
G 116 | AVG .229 | HR 4 | RBI 39 | OBP .304 | SLG .317

ブレーブスから移籍し、兄ブライアンとパドレスで合流。開幕時はリードオフを任され爆発したが、その後の打率は.191。昨年のRL受賞者カスティーヤに続き、気がついたらブラムにレギュラーの座を奪われる形に。

ランディ・マイヤーズ賞(最失望投手)
クレイ・ヘンズリー
REC 2-3 | SV 0 | ERA 6.84 | WHIP 1.88

シーズン途中から先発転向し11勝を挙げた2006年の活躍を受け、2007年開幕前は先発4番手としての役割を期待されたが、右肩を痛め成績は悪化。さらに痛みを圧して投げ続けたために成績と状態はさらに悪化。そしてシーズン終盤、マイナー時代にステロイド使用が明らかになり罰則を受けたヘンズリーがステロイド疑惑の渦中に在るボンズに755号HRを献上するという皮肉な一幕も。9月にようやく肩の手術を決意。
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2007年07月06日

CYオールスターへ

最後の出場選手一人を選ぶインターネットによるファン投票の結果、1位になったクリス・ヤングの球宴出場が決定。今年はホフマン、ピーヴィー、ヤングと3人のパドレス選手が選出。3人以上の球宴選出は1999年のアシュビー、グウィン、ホフマン以来で、最多出場は1985年の7人(ガービー、グウィン、ゴセージ、ホイト、ケネディ、ネトルス、テンプルトン)。

そもそもNL最優秀防御率を記録している投手が選ばれなかった事の方が不自然です。
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2007年06月25日

シューター急逝

2003年に故障欠場していたトレバー・ホフマンの代役として20セーブを挙げた『シューター』ことロッド・ベックの遺体が、ノースフェニックスの自宅で発見された。享年38歳。死因解明には数日掛かるとの報告されているが、傷害事件に巻き込まれた可能性は無い模様。

ベックは90年代にジャイアンツでリーグ有数のクローザーとして名を馳せ、その後はカブス、レッドソックス、そしてパドレスでプレー。パドレスで2シーズン目を迎えた2004年、ベックは個人的な事情を理由にスプリングトレーニングを離脱。その後チームに合流するも8月にリリースされ、286セーブを挙げた13年に及ぶメジャーリーガーとしてのキャリアを終える形となったのだが、その年のキャンプを離れて向かった先はドラッグ中毒の更生施設だった。今回の死因に関しても、ドラッグが関連しているものと見られている。

ベックは荒々しいヒゲと頭髪、目蓋のピアスといった独特な風貌に加え、ブルーカラー的な人懐っこさで知られていた。ベックの人柄に関する有名なエピソード(英語が読める方は必読)として挙げられる話だが、カブス3Aアイオワでプレーしていた2003年、ベックの寝床は球場から200歩足らずの場所、駐車場にあった。彼はキャンピングカーをライトスタンド裏側の駐車場に停め、テーブルを出し、立ち寄るファン達にビールや焼いたソーセージを振舞っていた。「酒屋のライセンスは取りたくないから」という理由から、料金はタダ。瀟洒なキャンピングカー内は見学自由。声を掛ける勇気のないシャイなファンにはベック自ら声を掛け、営利目的で野球選手のサインを集めている転売屋にすら、サインを気軽にくれていた。


個人的な回想になるが、自分がサンディエゴに住んでいた際、最も多く見掛けたクローザーは"Hells Bells"のホフマンではなく、メタリカの"Enter Sandman"でマウンドに上がるロッド・ベックだった。ホフマン同様肩の手術を経て、速球は80マイル半ばと全盛期と比べると見る影も無かったが、より遅いカーブとコントロールで、打者を手玉に取っていた。98敗した2003年シーズン、ベックのカムバックはパドレスにとって、またそんなチームの130試合以上の記事を書いた日本人パドレスブロガーにとって唯一の明るいニュースだった。

ベックはキャンピングカーで過ごしたアイオワでの時間について「何故自分が野球をしているのか思い出させてくれた」と語った後、こう続けた。「単に試合や職業というわけじゃなく、ライフスタイルなんだ。俺は17歳でサインして、今は34歳。人生の半分だ。だからもし今諦めたら、他に何すれば良いんだよ?」

野球を辞めてからたった4年の人生は、ベックにとって少しでも納得のいくものであったと信じたい。さらば入道。
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2007年06月05日

元ドラフト1位、投手転向

2004年ドラフトにパドレスが全体1位で獲得したマット・ブッシュ遊撃手の、投手転向が決定した。

高校時代から振り返るならば、投手への「転向」ではなく「復帰」となる。2004年のドラフト組の中でも、肩の強さはナンバー1と評されていたブッシュは高校生時代、90マイル超の速球を武器に、高校野球史上14位となる274三振を奪っている。

不作と言われた2004年に全体1位の指名権を得ていたパドレスは、高額契約が予想されたジャレッド・ウィーバー、ジャスティン・ドリューといったスコット・ボラスの顧客を避け、素材はトップ10には入るがナンバー1とは評価し難い高卒のブッシュを指名し、全体1位指名選手への契約ボーナスとしてはお安い$3.15Mで楽々サイン。戦力均衡が目的となっているドラフトにすら及ぼすチーム間の経済格差の影響の裏付けともいえるこの指名は、少なくともサンディエゴ近辺ではしばらく物議を醸した。

その後、故障に泣かされたブッシュがシーズンを通してプレーできたのは2005年のみ、また故障していないときも特筆すべき成績は挙げておらず、2006年終了時の通算マイナー打率は.221で、今年は1Aレイクエルシノアで.204。またブッシュの能力のなかで最も評価されていた守備も精彩を欠き、昨年まで168ゲーム中63失策と良いところがなく、1999年の全体1位指名を受けたジョシュ・ハミルトンがドラッグから足を洗ってシンシナティでメジャーデビューを飾った今となっては、過去10年のドラフトで最も期待外れな全体1位という見方をされていた。

ブッシュ投手転向の決断を下したスカウティング・育成本部長(?)のグレイディ・フューゾンは、トレバー・ホフマン、ティム・ウェイクフィールド、ジョー・ネイサンといった、かつて野手としてプロ入りした後に投手に転向し才能を開花させた選手達の名前を挙げている。数年前から投手への道が脳裏に過ぎっていたというブッシュ自身も転向に意欲的で、6月下旬から新人リーグのピオリアで登板を始める見込み。

野手から転向した投手としてオレが真っ先に思い出したのが、かつてミネソタやシアトルに居た血気盛んなフランキー・ロドリゲスだったというしょっぱい事実はさておき、どう考えても野手としての大成が見込めないマイナー実績だったので、悪くない決断かと思います。まだ21歳ですし、パドレスのマイナー選手層は攻守共カスカスですし。それ以前にパドレスの過去10年のドラフト1巡指名で、一番の成長株がカリル・グリーンというのは如何なものかという気がします。

そういえば、今月7日に2007年ドラフトですね。NFLなどにあやかって初のライブTV中継がされるそうですが、すげえ地味そう。今年のパドレスは、1位と2位の間に設けられたサンドイッチピックを5つも持ってます。
posted by つかみ男 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | パドレス-ニュース | 更新情報をチェックする
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